浅草で歌舞伎の妙
11月、平成中村座が浅草・浅草寺境内の仮説劇場
(地図はこちら)で「隅田川続俤 法界坊」を公演している。 かつて、歌舞伎といえば、それなりに客筋も選ばれるちょっと敷居の高いものという印象もあったが、最近は随分と変わっているようだ。
演出に串田和美さん、主役の法界坊に十八代目中村勘三郎。 観てきた人の話しによると、事前の知識はほとんどいらず、台詞まわしもわかりやすく、時折は現代語口調で筋と関係のないアドリブめいた台詞が挟まれて客席を沸かせてくれるという趣向。 若いお客さんの姿も多くて、ファン層の広がりを実感したとのことである。
報じられているように、この演目はニューヨークでも英語で演じられて好評を得、浅草でも海外からの観客を念頭に英語バージョンが演じられている。 日本語独特のうたうような節回しや間合いの取り方などが英語でどう表現されているのか、興味深い。
DVDは、中村勘三郎が十八代目を襲名したときのもの、すでに3年前の作品なので、現在の舞台はそこからまた進化していることと思う。
当の中村勘三郎が今年の紫綬褒章を授与されたり、能楽や人形浄瑠璃文楽とともに歌舞伎がユネスコの「無形文化財」に登録されたり、最近、歌舞伎に関連したニュースも多いように思う。 実は、こうした「守られたり保護されたりしているモノ」という印象が強すぎて、敷居が高いように思ってしまっていたのかもしれない。 保護などいらないほど、伝統の「芸」が今の時代と共に生きているのであれば、とても嬉しいコトだと思う。
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